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とらっくばっく

2006-12-02男女差

「根が理系」の女性が少ない理由http://michys.com/blog/2006/11/post_537.html

について、参考までに私の考えを紹介します。



1. 男女差の原因は生物的か文化的か


男女が異なる性質を持つようになるようなある文化があるとして、そのような文化が存在する原因はやはり生物的な男女差にある。なぜなら文化が生じる以前から生物的性差は存在し、そこから文化的な差が生じたためである。この意味で男女の性質の差はすべて生物的な原因によるといえる。

 ただし、ある文化の下で育った男女が、性差の無い文化(そんな文化は存在しないが)で育った場合よりも性差が強められ、あるいは弱められるような場合がある。この場合、男女の差の原因のうち後天的にもたらされた部分を文化的性差と言うことができる。

例  一日あたり100の栄養が与えられれば20歳の平均身長が170cmになる遺伝子を持つ0歳の男性100人の集団Mと、一日あたり100の栄養が与えられれば20歳の平均身長が160cmになる遺伝子を持つ0歳の女性100人の集団Fにおいて

(1)M,F共に100の栄養を与え続けた場合の20年後の平均身長の性差10cmは生物的性差。

(2)Mに100、Fに80の栄養を与え続けた場合に20年後のFの平均身長が155cmであった場合、身長の性差15cmのうち10cmは生物的、5cmは文化的性差。

(3)Mに80、Fに100の栄養を与え続けた場合に20年後のMの平均身長が165cmであった場合、5cmの身長差は、10cmの生物的性差と-5cmの文化的性差が原因となっている。

尚ここで、男女には本来生物的身長差など存在しないはずだと仮定し、M・Fの身長が等しくなるような栄養の与え方をするのが最も良い社会だ、等と主張するのは最大多数の最大幸福貢献しない。正しいジェンダーフリーの為には、男女の生物的性差を正確に理解していることが必要である。


現実の例では、比較したい性能(例えばプログラマーの能力)自体が様々な能力の複合能力であり、しかもその要素となる能力(例えば論理力、文章読解力、会話力、発想力、タイピングスピード、等々)について、プラスマイナス様々な文化要素が個々人について異なる程度で働いているため、ある性差のうちどの程度が生物的性差に因るのか比較しにくくなっている。


2. 人間生物的性差の起源

類人猿から現代までの人間遺伝子にとっての歴史の中で、自然淘汰により「自分と同じ遺伝子を出来るだけ多く残す」ような性質を持つ遺伝子しか現在残っていない。これはつまり、現在人間全てが(よっぽどの突然変異種でない限り)生物的に持っている性質と言える。

これは、「出来るだけ多くの子を残すような子を出来るだけ多く残す」性質といえる。単にたくさんの子を残すだけではなく、その子らがまたたくさんの子を残すような性質を持っていなければならない。

男女の配偶子を作るコストの違いや、長い歴史の中での人類の生活環境狩猟採集を行い、集団を作り、子を育てる等)から、上の性質を持つ遺伝子は男女に次のような戦略を取らせることになる。

オスの場合

「出来るだけ多くの子を残すような性質を持つ子を産み、その子をしっかり育ててくれそうな性質を持つメス」と出来るだけ多く交配する。また、そのようなメス及び自分の子に対し食料や安全な環境を与える。また、他のオスにそのような性質を持つメスと交配させない。

メスの場合

「出来るだけ多くの子を残すような性質を持つ子を妊娠させてくれそうな性質を持つオス」の子を妊娠し、その子を安全に出産育児させてくれそうな環境を得る。


又、オス同士は主に狩猟及び外敵やライバルとの戦闘の為の同盟関係、メス同士は主に共同での育児のための共生関係をとることになる。


これらのことを踏まえ、望ましいオス・メスの性質、即ちそうでない性質の遺伝子は淘汰されてしまったために現在の全ての男女が持っており、また望ましいとされる性質には次のようなものがある。


オスの場合

多くの資源を獲得する→多くのお金を獲得する

所属する群でより上のポジションにつく→出世する

外敵やライバルとの戦いに勝利する→知力、筋力、その他全てを総合した力が優れている

自分の子を産むメスや自分の子に安全な環境を提供する

メスに好まれる容姿を備えている



メスの場合

多くの資源を獲得するオスの興味を得る→金持ちと結婚する

所属する集団でより上位のグループに所属する

周囲のメス平和的良好な関係を維持する

オスに自分や子の安全を保障させる

オスに好まれる容姿を備えている



このように、オスは他のオスより優れている事が求められるのに対し、メスは他のメスと良好な関係が築かれていることが求められます。メスが他のメスと優れたオスを共有した場合のデメリットは自分の子への資源の配分が不十分になることですが、これは資源の絶対量が多い場合や自分の順位が高い場合は問題になりません。しかしオスが他のオスと優れたメスを共有した場合のデメリットは、自分の子が生まれないかもしれないという計り知れないほど大きなものになります。

こうして、「ある性質に着目し、その性質を持つことがその個体の適応度を上げる度合いが男女において異なる程度に応じて、その性質の男女における差は大きくなる」という視点で見ると、様々な事柄を説明できます。

例えば、結婚生活における夫と妻は、異なる戦略を取る必要があります。


夫は

・ 妻が自分を愛していなくてもかまわない。自分の子を産み、育ててくれるなら。

・ 妻が他の男性と一度でも性交渉することは許せない。それは次に生まれてくる子供が自分の子供ではなくなる可能性となる。

・ 自分はなるべく多くの女性性交渉し、多くの子を産み育ててもらいたい。

・ 自分の子を産み育ててくれる全ての女性に充分な資源・お金を与えたい。



妻は

・ 常に夫が自分を愛していること確認したい。そうでなければ自分に対する資源の配分が減ってしまうことになる。

・ 夫が自分を愛しているなら、他の女性性交渉しても問題ない。自分が産む子は常に自分の子。

・ 夫が浮気相手やその子に資源・お金を与えることは許せない。ただし、自分と子供が思う存分贅沢できるほどに資源を与えられていれば、他にも分配していても問題ない。

・ 自分が他の男性性交渉してもいいが、しなくてもいい。多くの男性性交渉しても、自分が産める子供の数は増えない。自分の子が最高の性質になるような男性とだけ性交渉したい。



女性が家にロマンを抱くことが多い

女性は町並みや周辺環境や、ご近所やその他諸々のことにも気になってしまう

広く贅沢な家は充分な資源と安全な環境を象徴します。周辺環境育児環境です。気にしなければなりません。


女性は何事も全体として捉え、理解しようとすることが多いのにのに対して、男性は部分それ自体に興味があることが多い

のは、全体として捉えたほうが結局我が子を安全に育て上げるという長期的目的達成に適しており、部分に集中して捉えたほうが、狩猟や戦闘等、その場限りの目標を達成するのに適しているためです。

また、「プログラムを使って何ができるか?」という風に考えていく方が、「プログラム自体がどう出来ているのか?」と考えていくより、周囲のメス達と良好な関係を築き、良い子を安全に育てることに貢献します。「プログラム自体がどう出来ているのか?」と考えることは、結局は他のプログラムよりも優れたプログラムを作り、他のオスより自分が優れていることを示すことに貢献します。


>自分たちと同じか、それより下の立場人間が自分たちより物事が出来てしまっては自分たちがまるでダメなように思えるからだと思うのですが、私はここらへんの女の子心理がよく分かってない

下位者がしゃしゃり出ることを不快に感じないのは、あなたが自分は集団の最上グループに属していると感じているからです。(ここでの集団とは、客観的なものではなく、自分の心の中で無意識に想定しているもので、グループもある集まりという意味ではなく、階層という意味です。)集団内の全ての女性は、その集団で出来るだけ上位の男性の子を産み、多くの資源を配分されたいと感じます。そして、最上グループ女性は、他の女性が何をしようと、最上男性の自分に対する価値の提供が減らないことを知っているので気にしません。最上位以外の女性は、自分以外の女性の地位が上がると相対的に自分の地位が下がり、自分に対する価値の分配が減ってしまうために、そうなることを全力で阻止します。また、そういう性質を持たない遺伝子は、結局淘汰されてしまうために、全ての女性がこの性質を持っています。あなたも自分より優れた女性ばかりの集団に属し、資源の欠乏している環境に身をおけば、この女の子心理を強く感じることができます。もしくは何かを待つ列に並んでいる際に、前に割り込まれた時の不快感と同じです。


女の子同士の同質化の追求

異質なものは不和を生み出し、またその性質が現在の自分達よりも優れていた場合、自分の地位が相対的に低下するので、異分子は生じさせないようにし、万一生じたら集団から追放しなければなりません。


女の子愚痴科学

女性グループは常に連絡を密にし、意識や価値観の共有化を図り、筋力で勝る男性の横暴を防ぎ、子供を安全に育てるために協力していかなければいけません。


>知られている優秀な女性プログラマ

プログラミングと呼ばれる行為は、多くの異なる能力によって構成されるため、男女に差が無い、或いは女性のほうが優れている能力を使う作業において、女性が優れた成果を上げても何の不思議もありません。また、プログラマ中の女性の比率を上げたいのであれば、論理力よりもそういった男女で差がない能力を使うことを多く要求されるような言語を開発するなり、男性よりも女性にとって快適な環境を作っていけばいいということになります。もちろん、MとFの身長の例で述べたように、無理に同比率になるような歪んだ制度を作っても意味はありませんが。


>支配欲求

女性は他者を支配する必要がありません。他者を支配できる男性に認められればいいのです。男性は他者を支配しなければなりません。自分の子を産んで欲しい女性に他の男性が子を産ませないようコントロールし、狩りの獲物を捕獲できるようコントロールし、子や妻の安全を守る必要があります。


もちろんこれらのすべては全体的傾向についてであり、個人に注目した場合適応度だけでは説明できない事は多くあります。子供を産む前に自殺する(これは進化論的には直ちに淘汰され絶対に残らない性質です)人が存在することからも明らかなように、生物的性質より文化的性質が強く出る例などいくらでもあるわけですから。



尚、生理に伴う身体的不調についてですが、

自然状態では、妊娠可能な年齢のメスはその期間の殆どを妊娠して過ごす。妊娠可能であるにもかかわらず妊娠していないという不自然な状態こそが生理に伴う身体的不調の原因だ」

という考えもあります。仮にこれが正しいとしても、現在の身体的苦痛に対して何の解決にもならないのですが・・・

女の子子供を産むために払っている犠牲の一例http://michys.com/blog/2006/11/post_527.html

というエントリを書く等という行為を通して、男女の相互理解を促進していくことにより、より皆の幸福に適した社会にしていくというのは素晴らしい方策だと思います。




このエントリが今後

>まだまだ考える

際の参考になれば幸いです。

正論を言うと正論を言うと2007/01/18 11:37 動物の世界では女も浮気するし、雌同士で一人の雄をめぐって争うこともしません。生物学的な観点で言うとあなたの文章とはやや異なっているかもしれませんが、原始時代は争いの無い平和な社会で、男女平等の社会で男は外・女は内という観点はありませんでした。だから元々男も女も同じ生き物なのではないでしょうか?女よく浮気しますよ。

IWAKEIWAKE2007/01/18 23:31どうやら、私の文章を大きく誤解されているようです。
「進化と人間行動」http://www.amazon.co.jp/dp/4130120328/
などを読まれてみると、私の考えが分かりやすくなるかもしれません。

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